「はじめての憲法カフェ~憲法ってなんだろう」を開催しました

2017年9月24日

秋晴れの気持ちのいい日曜日の午後、文京区民センター地下一階のフミコムにて、憲法カフェが開催されました。会を企画した当初はなかなか集まらなかったに見えたこのイベントも、蓋を開けてみれば30名近い方がご参加下さり、しかも年齢も上は50代から下は小学生、現役の高校生や大学生の姿も見られ、小さな会議室は満杯に。

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お話して下さったのは、弁護士で「明日の自由を守る若手弁護士の会」のメンバーでもいらっしゃる長尾詩子先生。初心者にも非常に分かりやすく、かつ面白く憲法のお話をして下さることには定評がある先生です。

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まずは自他共に認める「憲法の伝道師」として御活躍されている弁護士・伊藤真先生の絵本「あなたこそたからもの」を朗読するところから会は始まりました。この本は、優しい語り口とかわいらしい挿絵で日本国憲法について子ども向けに書かれたものですが、大人が読んでも憲法の大切さが心に沁みて理解できる、とてもよい本です。それを導入として、「個人の尊重」「幸福追求権」(13条)、「思想良心の自由」(19条)、「表現の自由」(21条)、「生存権」(25条)等々、私たちが普段当たり前だと思い、深く考えることもなく享受している日常生活がどのように現行憲法に守られているか、この憲法の理念を土台としてどのような法律や制度が作られているかを、豊富な具体例を挙げながら掘り下げていってくださいました。

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途中、質疑応答や意見交換をはさみ、始めは少し固かった参加者の皆さんの口も次第にほぐれ、率直な疑問や意見が交わされるようになっていきます。

後半は、明日にも安倍総理から発表されると言われている衆議院の解散から問題を提起し、その争点のひとつとも言われている憲法改正の問題について、平成24年に当時野党だった自民党が発表した改憲草案を、現行憲法と突き合わせ比較しながら、憲法の持つ意味や役割について考えていきました。

例えば、第二章の題が現行憲法では「戦争の放棄」となっているところが自民改憲草案では「安全保障」と変えられている、13条「すべて国民は、個人として尊重される。」が自民草案では「全て国民は、人として尊重される。」と、なぜか「個」が抜けている、「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」と言い変えられている真意はどこにあるのか?基本的人権獲得に至るまでの人類の歴史に思いをはせた97条が、自民草案ではまるっと削除されている理由は?立憲主義の理念に基づき、国家公務員の憲法尊重擁護義務について書かれた99条が、どういうわけか自民草案102条では、国家ではなく国民が憲法を尊重しなければならないことになっている奇々怪々現象等々。。。「現行憲法はアメリカから押し付けられた憲法だ」などというキャッチーな意見に踊らされず、条文の文言のひとつひとつについてよく見ていくことがいかに必要かを、少々背筋に寒いものを覚えながら実感させられました。

 

まだまだ議論は白熱していましたが、あっという間に2時間が経ってしまったので、最後に、メンバーから憲法について書かれた本のご紹介をさせて頂いて散会とさせて頂きました。

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終わって参加者の皆様に書いて頂いたアンケートを拝読し、また、何人かの方からは直接メッセージを頂きましたが、その中には「知らないって怖いですね」「帰ってきて早速夫と息子に話しました」「不勉強でいてはいけないなと痛感させられました」「少しでも周りに広めていきたいです」等々、ありがたく頼もしいお言葉がたくさんあり、小さな活動ではありますが、充実した手応えを感じております。

 

参加して下さった皆様、また、今回は参加できなくても興味を持ってチラシを受け取って下さった皆様、本当にありがとうございました。今後もこのような活動を通して、皆様と憲法について考える機会を持ちたいと願っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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