「檻の中のライオン」憲法お話し会

檻の中のライオン

3月20日(祝)三連休の最終日、千石にある童心社紙芝居ホールにて、<「檻の中のライオン」憲法お話会>を開催しました。お忙しい中、37名の方々が参加してくださいました。ありがとうございました。

お話くださったのは『檻の中のライオン』(かもがわ出版)の著者である弁護士楾 大樹(はんどうたいき)さん。今回私たちの会の前に、広島福山市で、20日午前中は神奈川県藤沢市で講演をして、大きなトランクを引いて、会場まで来てくださいました。ちなみに翌日は町田市でも講演。

憲法が何のためにあり、誰を縛るものなのか、誰が憲法を護っていかないといけないのかを、檻=憲法、ライオン=権力に例え、とてもわかりやすく丁寧にお話してくださいました。2時間たっぷりお話いただき、すべてを報告はできませんが、「憲法を知る」「憲法を考えてみる」キッカケになればと思っています。

さて、講演ではパペットたちを人間に例えています。今回は広島カープ、ジャビット、ペンギン、バラの女の子(それぞれ楾さんが講演された地域から連想するキャラクターたち)。みんな人間だけど、みんな違う人間。みんなが人間として個性を生かして、人間らしくいきたいね(人権・個人の尊重)そんないろいろな人間が一緒に生活するためには、好き勝手に生活したらダメだよね。ルールを作らないといけないね。それならば誰かに政治を任せよう。百獣の王ライオンなら、強くて頼りになりそうだから、ライオンにお願いして取り仕切ってもらおう。でもちょっと心配。ライオンが暴れ出して、わがままなことを言い出したらどうなっちゃうんだろうか。歴史的にも権力は濫用されがちだし。ライオンにはそんなことがないように、私たちと約束を交わして、ライオンは私たちに噛みついてきたり、乱暴をしたりしないように、檻(=憲法)に入ってもらう。憲法に基づいて政治を行うことで、私たちの権利を守る(=立憲主義)ことがとても大切なのです。果たして、今「立憲主義」が守られているのでしょうか。

私たちにはだれもが生まれながらにし人間らしく生きていく権利(人権)があります。人権は国からもらったものではありません、人間らしく生きていく権利は、人間として生まれた以上、生まれながらにして自然に備わっている(自然権)。生まれながらにして、天から与えられている「天賦人権」。『国家』より前に、私たちの『人権』がある。ここは絶対に押さえておかないといけないことです。それを逆にしてしまおうとしているのが自民党の憲法改正草案です。憲法97条をサクッと削除しています。

楾さんのお話の中で、とても興味深かったのは、小学校の社会の教科書で憲法についてどう表現されているかです。あたかも私たちが、憲法を守らないといけないとも理解できるような文言で書いてあるのに、とても驚きました。小学6年生のお子さんがいらっしゃる方は、社会の教科書をチェックしてみてください。教科書を執筆している方々は「憲法」について、詳しく勉強されていないのでしょうか。そんなことないと思うのですが。。。

ホットな話題として世の中を騒がしている森友学園については、もし報道が本当ならば、憲法89条(公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。)に違憲ではないかという話もありました。

憲法は空気のようなものだと表現されることもありますが、<百獣の王ライオンの檻>と例えるのもわかりやすかったです。動物園でライオンを見ている時に、「この檻は素晴らしいなー」と檻について感心することはないけれど、もし檻が弱かったり、檻がなかったらライオンを見て楽しむことはできません。しっかりとした檻があるからこそ、ライオンを見ることができる。わたしたち市民にとってしっかりとした檻(憲法)があるから、ライオン(国家権力その他)は暴れずに中にいることができているのはないでしょうか。動物園で動物を見るように、ライオン(国家権力その他の権力)を常に見ていないといけないのでは。檻にカーテンをつけられたり(秘密保護法)すでにされてますけれど、これ以上檻が弱くなったり、壊されたりしないように、市民が関心を持っていかないといけないということが、ご参加くださった方々はよくわかったのではないでしょうか。これこそ不断の努力を怠ってはいけないですね(憲法12条この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。)

多くの方に『檻の中のライオン』を読んでいただきたいです。丸ごと1冊、憲法全体のことを「檻とライオン」を使って書いている本です。小学校高学年くらいから読める本ではないでしょうか。ぜひお手にとっていただければと思います。

最後に「未来の子どもたちのために」と快く会場を貸してくださった童心社社長田中さま、心より感謝を申し上げます。

 

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